アイツまで徒歩5分
第2章 勘違いは後々響く
―――――…と、覚悟はしていたが…
ここは……俺が知っている飲み屋の感じとは……違うぞ!?
「あら〜!!ジンちゃんいらっしゃい!」
「……陣ヶ岡さん…ここは?」
明らかに…毛色が違う…飲み屋だ……
「俗に言う…ゲイバーだな!ここは比較的ソフトだな」
「ハードがあるのかよ!?」
あ、ヤバい…テンパり過ぎて!!突っ込みが声にでちまった!
「ジンちゃん?この子面白いわね〜!新しいセフレ?」
「ちっ違いますよ!!俺は、普通です!!女が好きです!!」
俺は、慌ててカウンターの向こうにいる…ど〜みてもオカマなママさんに抗議する!!
「あら!違うの?言われてみたら…タイプじゃないもんね〜!失礼〜♪」
失礼〜♪じゃね〜よ!化けもん!!
「最知〜、顔が面白い事になってるぞ?」
「誰のせいですか!!」
陣ヶ岡さんは、俺のテンパりなんてお構い無しに酒を飲む!
俺も、カマママが作るお酒を勢いよく口に運ぶ!!
「ん――――…美味しい!」
「だろ?バケモンの癖にいい腕してんだよなぁ〜
客にあった濃さまで…会話や見た目で判断すんだよ…」
バケモン扱いに、カマママ独特な怒り方を見せるが…
それすら許してしまうほど、本当にお酒が美味しかった!!