アイツまで徒歩5分
第10章 素直になるのが一番難しい
俺が…振り向くと――――…
そこには、一関の姿が―――…
「………一関…」
「結羽!―――――っ…」
俺は、一関の声にビクンと体が硬直してしまう―――…
「…ぁ……一関…」
一関は、一瞬…俺に手を伸ばしたが―――…ビクッと構える俺に悲しい顔を見せた――――――――――…
「―――――…ごめん…「ここで…どんな話をするつもりだ?一関?」
一関が何かを言うのを…陣ヶ岡さんが…それを制止した…
「――――…陣ヶ岡さん…」
そして―――――…
陣ヶ岡さんは、俺を安心させるかのように…肩に手を置き――――――…
“大丈夫”―――――…と、撫でてくれた…