アイツまで徒歩5分
第10章 素直になるのが一番難しい
「――――――…結羽…
ごめん―――――――…」
一関の重い口が開く―――…
確かに…窶れて見える一関…
“ゴメン”…か……
「――――――…何で……
///あんな事…したんだよ…
俺達…友達――――…親友じゃなかったのかよ…」
最知は…少し俯き……一関を責める―――――…
「ごめん――――…」
「一関―――…?親友だと思ってたのは…俺だけだったのかよ――――――…?」
「ごめん――――…ごめん」
「///“ごめん”じゃぁ!解らないだろ!!!」
ダカダカっと!!距離を取っていた最知が一関に掴みかかっていた!!
「最知――――!!」
俺が、止めに入ろうと椅子から立ち上がったが!!
遅く!!
最知は、一関の胸ぐらを怒りを表しながら締め上げる!!
「―――――ぅ…ゆぅ…」
一関の…苦しそうに…殴られるのを覚悟した顔が……
最知の顔を見て―――――…
唖然としている…
最知は―――――…
掴みかかったまま…泣いていた…