アイツまで徒歩5分
第11章 夢は高く!目標は低く?
「見ろよ―――――…このメモ…
姉さんのために…カウンセラーの勉強をするからって言ってたのを思い出したよ…」
「――――…カウンセラー?」
陣ヶ岡さんは、笑いながら…メモを俺に渡してくれた…
「心理カウンセラー…姉さんのために…産婦人科と掛け持ちで勉強していたらしい……
姉さんを支えたいって…」
メモを見ると…“資格を取った”と書いてある…
それと―――――…
“幸せになれ”とも…書いてあった――――――…
「陣ヶ岡さん…“幸せになれ”て…書いてあります…
お姉さんも次郎さんも…幸せそうでした―――――…」
俺は、メモを握りしめ…
深呼吸をする―――――…