アイツまで徒歩5分
第12章 夜を追いかけ朝になる
――――――――――…
「こ…これまた…予想外…」
旅館に着くと…
最知が外観に口をあんぐりさせている…
だいたい…最知の顔を見ると…何をど〜思っていたのか検討はつくが…
「予想外って何?え?不満?」
「はっぁ!!不満?違いますよ!!こ…こんな立派な旅館……本当に泊まるんですか?」
最知は、ワタワタしながら俺と旅館を見比べる…
「……た、高そうな旅館…」
お?今度は、値段の心配か……
ま…安くはないな…
「――――…ったく、まず入ろうぜ!温泉が最知を待ってるぞ〜」
「///温泉!!」
ったく、分かりやすい奴…
不安そうな顔してたのに、今は嬉しそうなソワソワ顔になってる――――――…