アイツまで徒歩5分
第13章 色っぽいのは誰のせい?
数分後――――…
近くで飲んでいた中森さんがオカママの店に現れた
「お〜…はい、これ最知からの心遣い!って…中森、お前は要らないか?」
俺の、お土産をヒラヒラと中森さんの目の前で揺らす陣ヶ岡さん…
な!なんて意地悪な!!
「ちょっと、陣ヶ岡さん!酷くないですか!!」
「そ〜よ!陣ちゃん!!焦らすのはエロすぎよ!!」
ママ…黙ってて!!
「お〜和磨…人の好意で行った温泉は、楽しかったか?」
中森さんは、俺の隣に座ると…ママにあげた饅頭を一つつまみ口に入れた!
「――――…ん?“人の好意?”」
中森さんは、口をモグモグさせながら…
俺を見る――――――…
「そ、あの温泉宿―――…
俺の実家―――――…」
「―――――――…はぃ?」