アイツまで徒歩5分
第13章 色っぽいのは誰のせい?
「まっ…負けませんけど…」
フッと笑うと…一関は最知にもらった栞を鞄にあった読みかけの本の間に挟み…
席をたった――――――…
「さて、お土産もらったし…帰ります!
陣ヶ岡さん…結羽をそれまで、よろしくお願いいたします」
“それまで”って―――…何?
「―――…言われなくても…」
「あっそ…」…そう言って一関は、店を出ていった―――…
「じゃぁ、俺も帰るな…
恋愛話しとか…聞いてるだけで胸焼けしそう…
俺は、自由がいいかな…やっぱり」
中森も、鍵をキーホルダーに付けるとバケモンに声をかけて…店を出ていった―――…
「///…陣ちゃん……笑顔が嘘臭くなくなったわよ……
ボクちゃんって…不思議な子ね…
しかも…身体の相性…悪くないんでしょ?
ここでのアレの時から…私は気づいてたから!!
また――――…トイレ貸すわよ」
「バケモン……陰陽師連れてくるから、封印されろ…」
俺は、タバコを消すと…
バケモンに支払いをして……
最知に声をかける――――…
「最知――――…帰ろ?
今日は…俺の部屋に泊まるか?」
「――――…じん…がトニック…さん…」
陣ヶ岡とジントニックが混ざって変な呼び名になってるぞ!!
ジンしかあってないしな!!
「――――…泊まって…いいっすか?」