アイツまで徒歩5分
第14章 【最終章】思いでは美化され腐りきる
橋場先輩と俺は、現場を後にする――――――…
「〜〜〜〜〜参ったなぁ〜」
現場を大分離れてから…橋場先輩は、大きくため息をつく――――…
「…また、変更ですか?」
「いろいろ、アイディアが溢れて止まらないクライアントなんだよ!!」
ハハハハハっと笑うと…
橋場先輩は、眼鏡の曇りをハンカチで拭く…
ワイルドな陣ヶ岡さんと違って――――…
見た目…インテリな橋場先輩…
口調は軽いのに…
見た目のギャップがあって…面白い人だ
「お〜、昼じゃん…最知、何か食っていこうか?」
「――――あ、ですね?」
時計を見ると昼の手前を指している―――――…