アイツまで徒歩5分
第14章 【最終章】思いでは美化され腐りきる
橋場先輩は、スマホでサクサク何かを検索すると――…
「おっ、ここ行って見たかったんだよね!いい?」
と、スマホの画面を俺に見せた!
「―――…焼き肉?って橋場さん!!昼から?」
「あっ―――――…ここランチやってないや…」
少し抜けているのは愛嬌なのか…ハハハと笑って誤魔化す橋場先輩…
「俺は、好き嫌いないので何処でもお供しますよ?」
「最知は、いいヤツだなぁ〜」
橋場先輩は、ニコニコしながら再度検索を再開した―――…
と―――――――…
俺達の行く手に―――…
一人の少年が立ち止まった――…
「―――――…兄貴?
―――――何……してるの?」
“兄貴”?
いや…俺は、一人っ子なんだが――――――――…
「あっ―――――あ、公一(コウイチ)?……ん?」