アイツまで徒歩5分
第14章 【最終章】思いでは美化され腐りきる
「―――――…兄貴って…
え!?橋場さんの…弟?
あれ?橋場…公一?」
俺は、聞きなれた名前に…少年をまじまじと見る―――…
「―――――…公一君?」
「///最知―――…先生…!」
俺は、この時――――…背の高い涼しげな瞳の少年を懐かしく感じていた―――…
「――――え?最知…弟の公一と…知り合い?」
「はい!三年前、公一君の家庭教師をしていたんです!短い間でしたが!!公一君!俺の事、覚えてる?」
「ええ―――…もちろん」
公一君は、照れた様に鼻の上を指でポリポリする…
「あっ、照れた時の仕草…健在だ――――――!!」
公一君は、ハッと我に返ると指を慌てて後ろにかくした!