アイツまで徒歩5分
第3章 火の無い所に煙は立たない
会社に戻り、打ち合わせの報告書を作成し…
退社までの時間を資料集めや前の資料の整理にあてる…
今回は、キッチン周りと言うこともあり…
陣ヶ岡さんは、畑違いの資料も掻き集めていて…
整理するのにも時間がかかった!
しかし、レトロなキッチンや昔懐かしいキッチンは、どれもワクワクした…
「最知?退社時間過ぎてるぞ?今日は、もういいから帰れ」
「え?あっはい!」
資料を見ながら整理に没頭していたらしく…
退社時間をだいぶ過ぎていた!
俺は、まだ作業をしている陣ヶ岡さんを少し意識しながら…資料を片付け…退社の準備をする―――…
「最知!寄り道しないで帰るんだぞ!」
「えっ!!ぁ、あ〜!はい!」
「―――……?」
俺は、一瞬ビクッとなったが…
超能力者でもない限り…俺の行動や思考は解らないはずだ!!
お酒は飲まないつもりだが!ゲイバーに行くって言ったら…陣ヶ岡さんが止めそうな気がする!
お店に迷惑をかけたなら…俺一人で謝るのが筋ってものかな?とも思う…
「で…では、お先します!!」
俺は、ボロが出る前にオフィスを出た!!