アイツまで徒歩5分
第14章 【最終章】思いでは美化され腐りきる
言われてみれば……
俺がカテキョをやっていた三年前…
公一君にお兄さんがいたなんて…知らなかった…
自分の事をベラベラ喋るタイプじゃないのはわかっていたが…
兄の存在事態……彼のなかでいない様なそんな印象を…
今思うと感じてしまう……
「―――…公一…最近…夜…出歩いてるみたいで…母さんが心配してて…
受験に…兄の結婚…追い討ちは、兄嫁と同居…って――――…今の時期…ストレスだったかな?
ぶっちゃけ…俺は公一が物心ついた時には家を出てたし――――…」
橋場さんは、高校から寮生活で…15歳から今まで実家には、たまに帰るぐらいだったらしい…
それが、いきなりの同居話…
家庭の事情は突っ込んで聞けないが…
公一君……少し心配だなぁ…
「―――――…夜…出歩く?」
俺は、ふと…昨日見かけた後ろ姿を思い出す…
「んな訳ないか――――……」
俺もベンチから立ち上がり、橋場さんの後を付いていく!!