アイツまで徒歩5分
第14章 【最終章】思いでは美化され腐りきる
「先生も……ゲイならわかるだろ?」
「―――――え?いや…俺…ゲイじゃないよ?」
「――――――…え?は?
だって…この人………え?女なの?このガタイで…」
公一君は、俺をガッチリガードする陣ヶ岡さんを見て青ざめる…
「いや…男だから!!」
「なら、ゲイじゃないか!!」
あ〜〜〜〜…ど〜言えばいいのやら…
「///…まぁ…たまたま好きになった人が…男だったって言えば良いのかな?
ハハハ…ゲイって言われると―――…ちゃんとしたゲイに失礼なタイプかも…俺は」
頭を抱えながら…にわかゲイである自分を申し訳なく感じる…
「意味が…解りません」
「いいんだよ!ガキはこんな世界知らなくて!!
帰って寝ろ――――!!」
「――――…今日は…あの人が家に要るから…帰りたくない…」
「あの人?」
公一君は、グッと俺の腕を掴み……子犬の様に震えていた―――――…