アイツまで徒歩5分
第14章 【最終章】思いでは美化され腐りきる
「――――…公一君…
あの人って――――…
橋場……お兄さんの事?」
橋場さんの事を口にすると…公一君はビクン!と…小さくだが…反応した―――…
「橋場――――…ガキ!!橋場の…弟!?」
陣ヶ岡さんは、俺にすがるように掴まる公一君を目を丸くして見る…
「弟って―――…ガキ…お前…18かそこらじゃないか?
随分…歳の離れた兄弟だな…」
公一君は、陣ヶ岡さんの言葉に何度もビクン、ビクン!と反応していた―――…
「それより!ご家族に連絡「しないで!!兄さんには…知られたく無いんです…」
「あ―――…」
家族に知られたく無い…
この状況――――…
俺と陣ヶ岡さんは、目を会わせ……
公一君の心情を察する―――…
特に…陣ヶ岡さんは………
公一君の気持ちが解るかもしれない…