アイツまで徒歩5分
第14章 【最終章】思いでは美化され腐りきる
「解った―――…今晩は俺のアパートにおいで…
未成年が…ここに長いは出来ないし…
一応…橋場さんには連絡するよ――――…大丈夫!上手くごまかすから…」
俺は、公一君の手をそっと撫で――――…大丈夫だよ…と…何度もささやいた…
陣ヶ岡さんも…やれやれ…と…俺たちに付き合うつもりらしい…
ママさんは、俺達の様子を黙って見守ってくれていた――――…
「さぁ…帰ろ――――…」
「はい…」
公一君は、うつ向いたまま……
返事をする…
俺と同じくらいの身長になった公一君だが…
なんだか…小さく見えた――…