
アイツまで徒歩5分
第3章 火の無い所に煙は立たない
「あの〜…俺、この前…ご迷惑かけませんでしたか?」
俺は、オカママにこの前の記憶がない件を話し謝るつもりでいた
「あ〜、ボクちゃん酔っぱらってたわね〜!面白かったわよ!」
お…面白かった?
あれ?迷惑はかけてないって事かな?
「あの、じんちゃんがタジタジだったのも笑えたし!!
な〜に?猫耳キスって!!私、興味津々だったのに〜!あの後…お客が少なかったら二人を追いかけたかったくらいよ?で、キスしたの?しなかったの?」
はぁ?猫耳…キス?!俺がしゃべったのか?!!
「い…いや〜…俺、一つも覚えてなくて…猫耳キスって…何ですか?!」
オカママは、キョトンとした顔で俺を見る……
「あら、記憶がないの?本当にお酒…弱いのね!
猫耳は〜、ボクちゃんが、じんちゃんに“やってもいいよ!”って言ってたのよ?キスも…気持ちいいとか?嫌いとか?」
「な…何ですかそれ…」
「私が、聞きたいわよ!!」
ですよね〜…
「ママ、その話し俺も聞きたいな!」
「あら、アユちゃん!いらっしゃい!」
俺は、聞き覚えがある綺麗な声に体を硬直させる!!
「やっぱり、新人君来てた!」
