アイツまで徒歩5分
第25章 【番外編☆最終章】アイツまで徒歩★分!
俺は、陣ヶ岡さんの図面を見ながら…
現場の様子をチェックして回る…
そして―――…
大きな柱の前で俺は立ち止まった――――――…
設計図の上にも…描かれている大きな柱…
この建物の構造上…どかすことが出来なかった…厄介な柱…
設計図には…何度も描き直しては消した後や…手書きの訂正や修正の跡が解る―――…
「陣ヶ岡さんの字だ―――…」
そっと…設計図の殴り書きに指を添える―――――…
そして…
目の前の…厄介な柱に目を向け直す…
それは、俺の前に立ちはだかり…
何故か通せんぼしているように見えた…
――――…でも、この柱は陣ヶ岡さんの手によって…無くてはならない…このモデルルームの要になると…
関係者は皆…確信を持っている―――――――…
「///やっぱり…凄いな…陣ヶ岡さんって……」
柱を撫でると…
ふと―――――…思いが込み上げて…
泣きたくなる―――――…
この柱が…大きくて……
まるで…陣ヶ岡さんみたいなのが悪い!!