アイツまで徒歩5分
第4章 雉も鳴かねば射たれまい!
シャワーを浴び、髪を洗い…
少ないが…髭の伸びを確認しようと鏡を見た―――…
「…俺は、いつになったらワイルドな髭が生えてくるんだ?―――――――…ん?」
鏡で自分の顔を映し…顎下に手を持っていくと……
首筋に……
違和感を感じた―――…
「何だろう……これ…」
首筋に…赤いアザ……
赤い…アザ?
///赤い、アザ!!
俺は、そのアザを手で押さえ、慌てて隠した!!
「///キス……マーク…?」
俺だって……このアザを…彼女に着けた事がある―――…
付け方だって知っている…
興奮して……離れたくなくて…
自分の印を着けたくて……
首筋や……背中…胸に着けた経験がある…
だが……自分が付けられた事は今まで…なかった…
「―――え…?何で?いつ?」
いつって―――――――…
あの時じゃねーか!!
俺は、シャワーの温度を上げる!!
ヤバい……あの時を思いだし…
背中がゾクリと…する……
「いや…待て―――――…」
自然と…背中が弓なりになる…
「///ヤダ……うそ」