アイツまで徒歩5分
第4章 雉も鳴かねば射たれまい!
中森さんの動きが止まった…
「―――…だけな訳…ないだろ?」
ズキン――――――…と、胸のモヤモヤに何かが突き刺さったが…
何なのかが解らない――…
「君にあんな事をして…気が高ぶってたし
おかげさまで寝不足…和磨はまだ、寝てたけど…服とか着替えたいし…帰ることにしたんだよ……」
俺は、なるべく動揺しないように…中森さんの首もとを見ながら話を聞いていた…
中森さんの首元に…あのアザはない……
陣ヶ岡さんは……キス魔じゃないのか?
「――――…そんなに渋い顔をするなよ…
欲望に正直なのが男だろ?
相手は、気難しい女じゃないんだから……
欲をぶつけたりぶつけられても―――…壊れはしないよ
俺たちの世界って……男女の仲とは違うからね」
俺は、平常心を心がけていたのに……顔にでていたらしく…
苦い顔をしていたにちがいない…
中森さんと……陣ヶ岡さん…
俺が…玄関で寝ている間に…
sexしたんだ―――――…
「朝からごめんね?気分害した?」
「いえ!!ビックリしただけですから…偏見とかじゃないですから!
今回も、記憶のない俺を運んでくれてありがとうございました!!」