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第8章 開国港の休日

察するに、母親が一緒だからスルーしたいところだったのに、幼い娘は大人の事情にはお構いなしに大好きなたぬちゃんに飛びついてしまったので、こんな流れになってしまったのだろう。

まだライブの時間には余裕があるな。
たぬ吉は例の屋台の売上に貢献してあげることにした。昨日のように生を2杯頼んでおばさんと乾杯する。

「たぬちゃん最近あまり来てくれないんだから・・また店にも来てよ。生をご馳走になったお礼にサービスするからさ」
「そうだっけ~、あはは~。じゃあまた店にも行くね。あはは~、サービスよろしく」

最近はバツ2さんの店ばかりだからな。またおばさんの店にも行かなきゃなとたぬ吉は思った。

う~ん、今日もアイドルさんたちのライブは最高だ。
釣りガールという曲が一番のヒットのアイドルユニットなんだけど、すっかり釣りガールに釣られちゃったたぬ吉。

今日はCDを買うことにした。
サインをもらう時にバオバブさんでと言ったら、昨日はツイートありがとうございますぅと言われた。

覚えててくれたんだと感激するたぬ吉。自分のモノカキのことをアピールして、ちゃっかりPRカードも渡した。

やはりアイドルさんとの触れ合いはいいなぁと踊るようなキモチで再びBLACK SHIPの会場へ向かう。

歩きながらたぬ吉は重大なことを思い出した。☆☆ちゃんと○○ちゃんにモノカキのことをアピールするのを忘れた。しまった~と思う。

声優さんやアニメ歌手さんに写メとかも撮らせてもらってたぬ吉はBLACK SHIPを楽しんだ。

☆☆ちゃんたちのところにもスゴく人が集まっている。やっぱり今さら布教活動はできないよな・・・

さすがに、朝☆☆ちゃんと一緒にいた男だとはもう誰も分からないようだ。

そして、たぬ吉がツイートを始めるきっかけになったママドルさんがチビドルちゃんを連れていた。

声をかけようと思ったが、何かの弾みで誰かが朝のことを思い出して、あの野郎☆☆ちゃんに続いてママドルさんとチビドルちゃんまでもとかってなって厄介なことになってはいけないとガマンした。

ってなカンジで今年の黒船祭とBLACK SHIPも大いに満喫してご満悦のたぬ吉であった。

夜、アイドルさんのライブのことをツイートしたら、またもご本人さんにお気に入り登録をしてもらって、感激したことも記しておこう。

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