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第11章 キセキの街に最後の恋の旅

また、帰ってから夏色キセキのDVDを借りて全話見せたところ、クソガーキもすっかり夏色キセキにハマった。

遅めの夏休みが取れた9月にたぬ吉はクソガーキをラブライブの聖地巡礼に連れて行くことにした。ついでというような距離じゃないけど、単身赴任の街にも寄って夏色キセキの聖地巡礼をしてそこで1泊という行程の旅行だ。

クソガーキは大喜びだったが、残念なことに娘が急に病気になって高熱を出したのでバツ2さんとは会えなかった。

その時は会えない残念さよりも娘を心配する気持ちの方が大きかった。

2回目は12月。
単身赴任の街では痛車の祭りBLACK SHIPがあって、なんとこの地区で活躍するローカルアイドルさんのライブもあるという豪華さだった。

前日には金山でそのアイドルさんと、たぬ吉が黒船祭りで初めて会ってから度々ライブに行ったりTwitterで交流をしたりと親しくしてもらっているアイドルさんのライブがあった。

前の日は酒を控えて朝一番で車で出発してラブライブの聖地巡礼をして金山に行って単身赴任の街を目指すという強行なドライブだったが、好きな人に会いに行くのだからたぬ吉にとっては幸せ気分なドライブだった。

そして夜はもちろんバツ2さんがやっているお店に行ってバツ2さんと娘との感激の再会。

単身赴任時代に安いからよく行った店で、バツ2さんとは飲み友ってことにしたけど、クソガーキに本当の関係がバレないかと少し心配になったものだ。

ちなみに、たぬ吉と妻は家庭内別居だから、こういう旅行を企画しても妻が一緒にくることはない・・

大好きなたぬちゃんの息子だからクソガーキもバツ2さんに可愛がってもらったし、娘ともすぐに仲良くなった。

クソガーキと娘が結婚の約束でもすればと思うたぬ吉だが、歳が離れ過ぎている・・クソガーキは高校生、娘はまだ保育園・・バツ2さんも同じことを思っていたかも知れない・・

まずはたぬ吉とクソガーキが似ていることで盛り上がった。

「そんなに似てるかな・・」

「きゃはは、仮面ライダー1号と2号とかウルトラマンと帰ってきたウルトラマンみたいにそっくり」とバツ2さんは愉快そうに笑う。

たぬ吉も中学生や高校生の時に父親と似ているとよく言われたのを思い出した。

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