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想いが変わるとき

第1章 想いが変わるとき

 次の日、私はショッピングモールにいた。


 昨日見たナイフを探しに。でかくなくていい。もっと手軽で小さめなナイフ。


 探していて私が見つけたもの。果物ナイフ。


 私はそれを手に取って何食わぬ顔で購入した。




 そそくさと家に帰り部屋に籠もる。ナイフの封を切り手に取る。


 ナイフを手首に当て目を瞑り、ナイフを引いた。


 ツ──…と血が零れ落ちる。

 何故だか涙が零れ落ちた。痛いのに安心する。私は何度かその行為を繰り返した。

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