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想いが変わるとき

第1章 想いが変わるとき

 学校。いつも私は屋上に行く。重い扉をあけると広がる青い空。


 そこで私は小さなナイフを取り出す。


 いつものようにナイフを取り出し深く切る。


 今日はいつも以上に血が流れた。


「マジかよ」


 扉側から聞こえた男の子の声。私は振り返る。


「何……して?」


「別に。見てわからない?」


 私は冷たくいい放つ。


「わかるけど。君、木乃(キノ)結奈ちゃんだよね?」


「そうだけどあなたは? なんで私の名前知ってるの?」


「結奈ちゃん頭いいじゃん。よく名前見る。柳光汰(ヤナギ コウタ)、隣のクラスだぜ」


 光汰は頭を掻きながら笑う。

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