無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　次の日から、パパからもらったロリィタ服を学校に着ていく。すると、突き刺さる視線。好奇の目。クスクスと聞こえる笑い声。

「なにあれー？　仮装行列？」

「うわ、ブスがお姫様気取りしてるー」

「あれ、ないわあ。きっもー」

　あちこちから暴言が聞こえてくる。それでも涙を堪え凛として教室に入り、授業を受けた。

　放課後、先生に呼び出されて、その服は派手すぎると注意を受けた。

　それから学校に着ていくのは辞めたけれど、普段の遊びに行くときは着ていた。

　クラスメイトと街中で会うと、やはり笑われる。初めて学校にロリィタ服を着ていって以来、噂は広がり、毎日のように罵倒や悪口を言われる。

「ブスのくせにぶりっ子」

「たいしてかわいくもないのに」

「目立ちたがり」

「アイドル気取り」

　容赦のない言葉に心が折れる。