お嬢様と二人の執事
第4章 二人
「なんで…そんなことを…。」
神山が沙都子に聞く。
その口調に沙都子は俯く。
「ごめんなさい…悟さん…怒った?」
「いいえ…ただ驚いております。
…その、高宮に…?」
その言葉に沙都子はさらに落ち込んだ表情で首を振った。
「そんなことないです。ただ…悟さんのものだったから…。」
「貴女という人は…本当に男を喜ばすことをよくご存知でいらっしゃる。」
枕元に置いてある水差しから水を入れ口に含むと神山はそのまま口移しで沙都子の口に注ぎ込んだ。
口端から溢れ落ちる水を神山の舌が舐めとる。
「沙都子様…貴方を抱いてもいいですか?」
神山が改めて問う。
「悟さん…お願い…抱いてください。貴方と一つになりたい…。」
小さい声でそれでもはっきりという沙都子を神山は抱きしめた。
神山はその言葉を合図に全身にキスの雨を降らせる。
唇が触れるたび、小さく震える沙都子。
神山の手が沙都子の膝に伸びる。
沙都子の膝をゆっくりと割り開き、すらりと伸びた長い脚を抱え上げる。
濡れた沙都子の秘所にゴムで覆った自身をこすりつける。
「いいですか?」
確認するようにいう神山に沙都子は目を潤ませて見上げる。
「ごめん、もう我慢出来ないっ」
それまでなんとか保っていた敬語もかなぐり捨てて神山は沙都子の秘所に侵入していく。
「あっあっ、来て、悟っ悟っ」
「沙都子っ、沙都子、愛してるっ」
「悟っ、好き、お願い、離さないでっ、一人にしないでっ」
「沙都子っ、離さないっ」
そのまま二人、駆け上るように快楽に酔う。
そのまま…二人堕ちていった…。