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お嬢様と二人の執事

第11章 桜

「電話…してみる…」

沙都子が嬉しそうにはにかむ顔が、窓に映る。

その顔を見ていると、神山の中心はまた熱を持つ。

「沙都子…」

沙都子の耳朶を口に含むと、手をシーツの中に滑りこませる。

「あ…悟…」

「綺麗だ…沙都子…」

沙都子の豊かな胸を、神山の手が包み込む。

「んっ…」

先ほど責め立てられたばかりなのに、沙都子の身体は敏感に反応した。

「まだ、欲しい」

神山の低い声が、沙都子の耳に注がれると、沙都子の肌に鳥肌が立つ。

さらりと音を立てて、シーツが床に落ちる。

生まれたままの姿で、二人は窓辺に佇んでいる。

その姿が、漆黒の夜を鏡にして窓に映しだされている。

「あ…やめて…ベッドに…」

「だめ…沙都子見て…ほら…こんなに美しいよ…?」

「ああ…いやっ…恥ずかしい…」

もっと恥ずかしい姿を二人の男に晒しているのに、沙都子の羞恥はいつまでも変わることがない。

「手をついて」

窓の枠に手を付かされて、前かがみにされる。

先ほどの情事で蕩けた蜜壺に、神山の雄が当てられる。

「あ…悟…もう…?」

「だめ?沙都子…」

背中にキスをされながら、叢の中に指を挿れ、花芯を嬲られる。

沙都子の下腹が熱くなる。



欲しい。

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