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お嬢様と二人の執事

第12章 主人と執事と上司

「かわいい…悟…」

「神山さん、いいねえ…」

高宮がサディスティックな笑いを浮かべると、神山は逃げようともがいた。

「おっと…逃さないからね」

「や、やめろよぉ…」

神山を握りこんだ高宮の手の動きが早くなる。

だんだん先走りが出て、卑猥な音が寝室に響く。

「ほら、こんなに感じちゃってるじゃないの…俺の手なのに…」

「バカ…そんなこと言うな…」

沙都子の舌が、神山の身体を這い回っている。

「悟…とっても色っぽいよ…」

「沙都子…」

赤い唇に誘われるように、沙都子は神山にキスした。

舌を絡めて唇を吸うと、神山の身体は燃えるように熱くなった。

「沙都子…挿れたい…」

神山の熱くなった頬に触れると、沙都子は神山の手を自分の叢へ導いた。

指で触れると、そこは既に湿っていた。

「挿れていい?」

沙都子は頷くと、高宮をベッドに倒した。

「えっ…?」

高宮の上で四つん這いになると、神山を見上げた。

「このまま挿れて?」

「沙都子…」

沙都子は高宮の顔を見ると、汗で貼り付いた髪をかきあげてやった。

「一也…いっぱいキスしよ?」

「…うん…おいで?」

二人が唇を寄せると、神山は静かに沙都子の中に、己を沈ませていった。

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