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お嬢様と二人の執事

第2章 執事と沙都子

気がついたら、沙都子様がぐったりとベッドに横たわっている。

俺の指は、沙都子様の愛液で濡れそぼっている。

ああ…初めてお達しになったのだ…。

「気持ちよかったですか?沙都子様。それがイクということですよ?
でもまだ終わりではないですからね」

とろりとした目で見上げる沙都子様に、微笑みかける。

「神山さん…抱きしめて…」

小さく言うと、両手を伸ばしてくる。

「沙都子様…」

「お願いです。今だけでいい…貴方の恋人にしてください…そしたら…」

「そしたら…?」

「素直に感じることができるかもしれません…」

目をぎゅっと閉じて、俺の答えを待っている沙都子様が愛おしくて…。

「わかりました…今、一夜だけ…」

髪を撫でると、沙都子様の唇に触れた。

「全て、私のものに…いいですね?」

こくりと頷くと、涙が一筋こぼれ落ちていく。

唇を近づけると、沙都子様の柔らかいそれに重ねた。

じっと熱を感じ、それから唇をこじ開けた。

最初遠慮がちだった沙都子様は、大胆に俺の唇を吸い上げた。

「あぁ…神山さん…キスって…甘い…」

そんな可愛らしい事をつぶやきながら、夢中で俺の唇を貪られる。

頭の後ろを手で支えながら、沙都子様のなすがままにする。

沙都子様の手が、俺の胸板に触れると人差し指と中指で、先端を挟む。

舌の淫靡な動きと、その指の動き。

もしかして沙都子様は…。

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