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カクテルパーティー

第3章 二人の世界の内と外

「はーぁ、また怒られたぁ…」




「おーい!
そこで冷蔵庫に頭突っ込んでるひとー!
帰ろうずぇ」







「ちょっとちょっと!
さっさと帰らないとまた怒られるでしょうが!」



「えらく落ち着いてるね」


「しょうがないでしょ、切り替えなきゃ」





「さっきの話の続きなんだけどぉ、ごめん
今度の日曜日は無理。予定あるんだ」


「そ…っか
べつに謝らなくてもいいのに。じゃまた別の機会に…」



「でも来週ならあいてるよ」


「本当に!?
じゃあ電話番号教えてくれー!」


「はいはい、あーらよっと」




「あとさ
あのー、別に映画じゃなくてもいいんだからね」


「ふーん
どこか行きたいトコとかある?」


「カワイイのとか見て癒やされたい!」


「かわいいの、か」



「それじゃ、私こっちだから。どこ行くか考えといてね」

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