レモンスカッシュ
第3章 M/O
O side
俺の事を第一に考えながらヤってくれる潤は、
優しくて、カッコよくて、
あったかくて。
もう松潤の居ない生活なんて、考えられなかった。
それに、考えたくもなかった。
次の日の朝起きたら、やっぱり松潤は寝ていて。
その寝顔が天使みたいで。
…まぁ、若干間抜けなんだけど。
やっぱりスケッチブックに描いてみた。
可愛く描けた。
思い返せば、いつも松潤は俺を応援してくれた。
いやだって言いながら、絵のモデルも引き受けてくれるし。
俺が汚した物は洗ってくれるし、掃除もしてくれる。
何より、俺が絵を描いてるときには
松潤が俺を愛おしい瞳で見守ってくれる。
そのあったかい瞳が、いつも俺を安心させるんだ。
隣で寝ているはずの松潤の手が、俺の手をぎゅっと握った。
「…さとし」
「おはよ。」
「…ん、おはよ。」
「早かったね、今日。」
「うん。」
にっこりと、俺に笑いかけてくる。
寝起きが良くて、機嫌が良い。
こんな松潤、レアだ。
「…ってか、何それ。」
俺が、手に持っていたスケッチブック。
「…えっ…いやっ、別に…」
「見せなさいっ!」
「あぁっ!」
取られちゃった。
「ちょっ…何これ…」
顔が怖い。
「松潤の寝顔…」
逃げ腰になる。
「こらぁっ!さとしっ!ばかぁっ!」
逃げようとする俺の上から覆い被さる、松潤。
「捕まえた。」
「お、お奉行さま、堪忍してくださいっ!」
「許さんぞ~お仕置きだな…」
ベットに仰向けに押し付けられた俺と、
それを見下ろす松潤と、目が合う。
「んふふ、松潤っ」
「あっ!こらっ!…ん…」
スキを狙って、首に抱きついて、キスをした。