レモンスカッシュ
第4章 M/A
M side
コイツには、抱えてる闇があって…。
それはなんとなく、解っていた。
あの…、料亭で相葉を見た次の日に、
俺が頭を撫でようとして上げた手を見て、
怯えていたときから。
櫻井先生には、ずっと、相葉に関して話があるっていわれてたんだけど、
なんだか、聞きたくなくて…、
だってそんなの、
本人から直接聞かなきゃ、意味がないわけで…。
だからこの時、
俺の前で泣きじゃくる相葉を見て、
守ってやりたいって。
心から、そう思えた。
泣かせたっていうのは、決して良いことじゃないけど、
でも
心を開こうって、
そう努力してくれてる証拠、だから。
「いつか、心を開いてくれれば良いから…
それまで、待つから…」
今も、心を開いてないワケじゃない。
そんなの解ってる。
でもいつか、
いままで誰にも明かせなかったその箱を、
いつか俺にだけ…。
いつか俺に
あなたのすべてを見せて…。
俺に、
あなたの生を、食べさせて…。
待つから、それまで…
コイツには、抱えてる闇があって…。
それはなんとなく、解っていた。
あの…、料亭で相葉を見た次の日に、
俺が頭を撫でようとして上げた手を見て、
怯えていたときから。
櫻井先生には、ずっと、相葉に関して話があるっていわれてたんだけど、
なんだか、聞きたくなくて…、
だってそんなの、
本人から直接聞かなきゃ、意味がないわけで…。
だからこの時、
俺の前で泣きじゃくる相葉を見て、
守ってやりたいって。
心から、そう思えた。
泣かせたっていうのは、決して良いことじゃないけど、
でも
心を開こうって、
そう努力してくれてる証拠、だから。
「いつか、心を開いてくれれば良いから…
それまで、待つから…」
今も、心を開いてないワケじゃない。
そんなの解ってる。
でもいつか、
いままで誰にも明かせなかったその箱を、
いつか俺にだけ…。
いつか俺に
あなたのすべてを見せて…。
俺に、
あなたの生を、食べさせて…。
待つから、それまで…