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恋空予報

第10章 思い出

二宮side




「短い時間だったけど
楽しかった。ありがと、相葉」

「本当?よかったぁ…
じゃあ、おやすみー」



相葉は俺に手を振って
キラキラの笑顔を向けた。



…相葉との時間は
ひゅんひゅん過ぎてった。



ちょっと寂しいけど仕方ない。



明日だって、学校なんだから。



無理させたら悪いでしょ?



…なんて、無理させたのは
俺なんだけどさ。



「…あー、はぁ…」



やーばい。



また会いたくなってきた。



…どんだけ相葉のこと好きなんだろ。



でも、今はそれより先に
しないといけないことがあるんだ。



ごめん。



優先順位ってもんがあるから。



…相葉は大学に行く。



俺は就職。



そのために勉強だってしないといけない。



履歴書だって。



…相葉と少し距離置こうかな。

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