テキストサイズ

恋空予報

第11章 離反

相葉side




あーあ、俺ここで死んじゃうのかな。


とか、弱気なこと考えてたら、
倉庫のドアを誰かが叩く音がした。



…誰かが来てくれたんだ。



「相葉っ!?」

「ニノちゃっ…
っんで、ここ…っ」

「相葉?鍵、開けるから!」



カチンっとロックが外れる音がした。



…助かったぁ…っ。



そう思ったら、力が抜けて
その場に座り込んでしまった。



「ほんっとお前はばかだな!
なにやってんだよぉ…っ」

「ニノちゃっ…ふぇ…」

「泣くなよ!」




ニノちゃんに久しぶりに会えた嬉しさと
抱き締めてもらえた暖かさが嬉しくて溢れだした。



あぁ、もっともっと。


ニノちゃんが足りないよ。



「…ほら、泣かないの」

「んっ…」




ニノちゃんの舌が
俺の頬を舐めた。


くすぐったくて、
ちょっと笑っちゃった。



「ほら、こんなに体
冷えてるんじゃん。もー…」



ニノちゃんは俺の手を優しく握って
暖めてくれた。



…体も。



「…する?」

「へ!?こ、ここで!?」



ニノちゃんは俺を押し倒して
至ることにキスをする。



あれ…まさか、今回は俺が下?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ