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恋空予報

第11章 離反

相葉side




「こんなとこで、だめっ…」



俺がニノちゃんを押し返したら
ニノちゃんがどてーんってひっくり返った。



悪いけど、力でニノちゃんに
負ける気がしない。



「ったた…」

「ご、ごめん!」




ニノちゃんは俺にキスして
頭突きしてきた。




「いったぁ!」

「…相葉、ありがとう。大好き。
……また会えたらいいね。」



そう言って、ニノちゃんは
どっかに走ってっちゃった。


追い掛けようと思っても
体に力が入らなかった。




……あ、行っちゃった。



それくらいしか思ってなかった。



今日会えたんだから、
また会えるだろうなって
どこかで安心してたんだ。



だけど……そんな日、
俺には来なかったんだ。



来ると思っていた、
当たり前の日が。

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