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恋空予報

第15章 すれ違い

相葉side



「ごめんっ、今日帰り遅くなる!」

「わかった。頑張ってね」

「うんっ!
いってきますのちゅー♪」



ニノちゃんは少しはにかみながら
俺にキスをした。


…ふふ、一日の元気の源。

羨ましいでしょ?


ふふふ、誰にも渡さないもん。


「よっ、雅紀」

「翔ちゃーんっ」

「ぐはぅっ…」



翔ちゃんにハイタッチしようとしただけなのに、
勢い余って顔面に俺の手がヒット。



「まぁぁぁさぁぁぁきぃぃぃ…」



地の底から
聞こえてくるような低い声。


俺は翔ちゃんの顔を見て
凍りついた。







「ふんっ」

「…はぁぁぁ」



あんな翔ちゃん、
ひさしぶりに見た。


いや、まだ体が震えてるんだよ?

どんだけ怖いんだって話だよね。


翔ちゃんさ、ヘタレの癖に
すっごく怖いんだよね。



「雅紀、飲み会の時間早まったから
早く終わらせろって部長が言ってたー。」

「ぅえぇっ!?

こんなに仕事あるのに!?」

「安心しろ。
手伝ってやるから。

…そのかわり、
今度買い物に付き合ってよ」

「付き合う付き合う!!

お願いします!
神様仏様櫻井様!」

「はっはっはっ笑
もっと言え、雅紀。」



俺たちが盛り上がってると
部長に怒鳴られた。


…一番うるさいのは
部長だったりするんだけどね苦笑

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