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恋空予報

第15章 すれ違い

二宮side




…そっか。

今日、雅紀遅いのか。


ため息をつきながら
卵をカゴの中にいれる。



「…はぁ」



そっかぁ。
遅いのかあ。


今日の夜は、一人かなあ。


そんなことを考えながら
スーパーの袋をぶら下げてる俺。



「…ただいまー」



もちろん、誰もいない。


あーあ、雅紀がいたらなあ、
なんてことを考えてみる。


けど、雅紀はいなくて。
そんな事知ってるけど
実際、いないと寂しくて。


手を洗って夕飯の支度をしようとしたら、
雅紀からメールが届いて。


『帰るの日付変わりそうだから
先に寝てていいよ。
夕飯入らない。』



…むぅぅ……

なんだよなんだよ。


人の気も知らないで。


俺がぶーぶー怒ってたら
追加のメールが送られてきた。



『愛してるよ、ニノちゃん😘』


って、キスしてる顔文字が
送られてきた。


…ばあか。

もっと好きになっちゃうじゃん。



「…んふふ、」



これだけで機嫌がよくなる俺は
もしかしたら単純なのかもしれない。

…けど、ほんとに嬉しくて。


幸せを実感できるっつーの?

なんかさ、こーゆー
愛されてる感があるメール、大好き。



「俺も愛してるよ…っと。」


送信。


んじゃ、夕飯作りますか。

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