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恋空予報

第1章 桜

相葉side



「翔ちゃぁぁぁぁん!
待ってぇぇぇぇぇ!!」


先を行く翔ちゃんの
後ろ姿を追い掛ける。


翔ちゃんは俺から逃げるみたいに、
走り出した。



「待ってぇぇぇぇぇ!!
なんで置いてくの!?」


翔ちゃんが立ち止まって、
ケラケラ笑い始める。


「雅紀、必死すぎ。
あー、おもしろい。

てか、寝過ぎなんだよ。
今日、入学式なんだからな?」

「うっ…だ、だってぇ…」



俺は、相葉雅紀。

今日は高校の入学式。

翔ちゃんは俺の幼馴染み。
めっちゃ、頭がいいんだよ!


「雅紀、行こ?」

「あっ、うん!」


俺は曲がってるネクタイを
ビシッと直して、翔ちゃんの
あとをついていった。



今日から、新しい生活が始まるんだ…

相葉雅紀、頑張れよっ!

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