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恋空予報

第1章 桜

相葉side



「あ、翔ちゃんとクラス一緒だぁ!
やったね!」


翔ちゃんとハイタッチを交わす。


翔ちゃんは、俺を見て、
にやっと笑った。


「雅紀、ちゃんと勉強、ついてけんの?
必死に受験勉強したけどさ、追い付けんの?」

「お、追い付けるもん!
絶対に!!翔ちゃんに頼るから!」

「俺かよっ!」


翔ちゃんと笑いながら教室に入った。


担任の先生は大野先生。
すっごく、優しそうな先生。


雰囲気が優しいんだよね。


「翔ちゃん、隣の席でよかったねー!」

「はは、雅紀が居眠りしないか、
監視できていいわー。」

「か、監視しないでよっ!」


翔ちゃんはまた、ケラケラ笑う。


ほんと、お母さんみたい…


「あ、そーだ!ここの学校、
桜がすっごく綺麗なんだよ!
ね、ね!見に行こう!」

「興奮しすぎ。
いいよ?帰りに寄ろっか?」


翔ちゃんが俺の頭を
ポンポンと撫でた。


嬉しくて、頬が緩んだ。

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