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恋空予報

第17章 幸せの形

相葉side




起きたら一番最初に好きな人に会える、
それって幸せなことだ。


ニノが言ってたこと。



…わかる気がする。



俺の横にはニノがいる。


窓から朝日が差し込んで
とても気持ちいい。


春に近付いてきたからか
小鳥の囀りまで聞こえる。


こんな気持ちいい朝を
ニノと迎えられるなんて
俺はなんて幸せ者だろうか。



こんなに幸せでいいのだろうか。



「…雅紀?」



声のした方を振り返ると
ニノが目を擦りながら
こちらを見ていた。


…んふふ、かーわいいの。



「…ねぇ、雅紀…」




ニノは俺を手招きして
くふくふ笑う。


なんだよー、何て言いながら
俺はニノに近付いた。



そしたら、
ニノは唇を重ねた。


ほんの一瞬のことだけど、
スローモーションに感じた。


「…これでお仕事、
頑張れるね」

「うん、ありがと」



ニノの髪の毛をさらさらと撫でて
俺はスーツに着替え始めた。

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