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恋空予報

第3章 恋

二宮side



「じゃ、じゃあ、いただきます…」

「ん。」


相葉はかわいい…


なんだろうな。
俺、ソッチじゃないんだけど、
相葉なら、いける…


なんでかな…?


「先輩…?」

「ん?」

「めっちゃにやけてますけど、
どうしましたか?」

「え…あ、なんでもない…」



あっぶねー…

相葉にバレたら引かれそうだな…


「あ、先輩、服に泥ついてますよ?」

「え…?」


相葉が俺の服の裾を
ハンカチで拭く。


この距離感、やばい…



「とれましたよ!

先輩…?顔、赤いですよ?」

「…な、なんでもない…」


だめだ。


これ以上こいつの側にいたら、
おかしくなりそう…


……嫌われたくない。
けど……


「熱でもあるんですか?」

「…な、ないから!!
大丈夫だから!
もう帰っていいから。」


俺は相葉を玄関に押して、
無理矢理家から追い出した。


鍵、閉めとこ…


「ニノちゃん先輩!?
なんで?どうしてですか!?」


あぁ、恋って、辛いんだなって
実感した。


こんな気持ち、初めてだ…

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