テキストサイズ

恋空予報

第19章 君に精一杯の愛を

相葉side



翔ちゃんは松本先輩と
旅行に行ってから随分
機嫌が良い。


「ふふ、潤と旅行いってきたの。」

「それ、何回目?」

「いいじゃん?別に。
雅紀だって何回も何回も
俺にノロケ話聞かせてたんだよ?

少しくらい、いいでしょ?」



そう言って、ちょっと上目遣い気味に
俺を見つめる翔ちゃん。


…松本先輩は、
これに弱いのかな。



「雅紀だって、こんなの
二宮先輩にされたら堪んないでしょ?
ほら、想像してみなよ?」

「っ…。」



ニノが上目遣い…。

やばい。やばすぎるぞ…。


俺が一人で興奮してたら
翔ちゃんが白い目でこっちを見てた。


…な、なんだよ…。

翔ちゃんが想像してみろって
言ったからしたのに…。



「…雅紀、ぞっこんなんだね。」

「ん、まぁ…。」



ニノが好きで好きで仕方がない。

暇があればニノの隣にいたい。


ぎゅーって強く抱き締めたい。

もう、離したくない。

少しの時間でも離れたくない。



「…二宮先輩も、
ぞっこんだもんね。」

「え?そうかな?」

「そうだよ。
だって、この前会ったとき、
雅紀の話ばっかりしてたよ?」

「えっ…そうなの!?」



…てか、ニノと会ったの!?
どこで!?

そう聞きたかったけど、
部長の視線が痛かったから
俺は自分の資料をまとめ始めた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ