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恋空予報

第4章 決心

相葉side


先輩とちゃんと話したい…


そう思って、三年棟まで
翔ちゃんに連れてきてもらった。


でも、先輩は来てくれなかった。


……やっぱり、だめなのかな……


俺じゃだめだよね…



「あ、松本先輩、ありがとうございました。
もう、諦めます…相談に乗ってくれて
ありがとうございます。」

「本当にいいの?和、相葉くんのこと
結構気に入ってたんだよ?」



……表面だけでしょ?


俺が欲しいのは薄っぺらい愛じゃなくて、
ニノちゃん先輩、そのものが欲しかったんだ。


でも、それももう叶わぬ恋。


初恋は叶わないって言うしね。


「和、相葉くんのこと話してるとき、
すっごく楽しそうだったんだよ?
伝えてみれば?相葉くんの気持ち。
俺なんかに頼らないでさ。」

「……もう、いいんです…
先輩に、ありがとうございましたって、
伝えておいてください…」




きっぱり、諦めよう。

先輩にはかわいい女の子が似合うよ。

俺なんて、全然…

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