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恋空予報

第7章 緊張

二宮side



「相葉、家に泊まってく?」

「へ?いいんですか?」

「うん……一緒にいたいの…」


相葉の広い背中に抱き付く。


……好きなの。


言葉に表せないから、恥ずかしいから。


「……ニーノちゃん」

「ふぇ?」


相葉の顔が目の前にあった。


……ち、近い……



「ニーノちゃん、
今日は二人っきりだねー♪」

「うん…二人っきりだよ…」



恥ずかしかったけど、相葉にキスした。

……好きだよ。って言う想いを込めて。



「…妹さん、いるんだよね…」

「うん……」

「今日は?」

「お泊まり保育……」

「そっか……」

「うん…」


暫く、相葉と抱き合ってた。


そしたら、家の固定電話が
鳴り始めた。



「もしもし?

…今行きます。はい。
わかりました。」



喘息、起こってしまった。


「ニノちゃん?」

「ごめん…妹迎えに行ってくる…」

「…やっぱり、病気、よくないんだ?」

「ん…ごめん、待ってて?」

「わかった…」



…一人にしてごめん。


その、待っててな。


自転車に乗って幼稚園まで飛ばした。





「あ、二宮さん、ありがとうございます。
すいません…呼び出してしまって。
そのちゃん、お薬忘れちゃったみたいで。」

「あぁ、薬持ってきました。
…そのは?」

「落ち着いてますね。
…お泊まり保育、どうしますか?」



……させてあげたい。


けど……



『にぃに、その、お泊まり保育、
すっごく楽しみなの。お友だちの
あやちゃんとさっちゃんと一緒に寝るのー』



昨日の夜と今日の朝、
すごく楽しみにしていたその。


…させてあげたい。



「二宮さん?」

「あ、そのは…お泊まり保育
楽しみにしてたので、させてあげてください。
なんかあったら、迎えに来ます。」

「はい。わかりました」



…帰るか。



相葉が待ってる家に
自転車を飛ばした。

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