テキストサイズ

恋空予報

第7章 緊張

二宮side




「に、にににに、ニノちゃんんんんん!?」

「ふは、動揺しすぎ。はい、スマホ。」



相葉の前にスマホを出したら、
ぴょんぴょん跳ねて喜んだ。



「わー!ありがと!
なくしたと思っ……た?」



相葉は俺の足元を見て
びっくりした顔した。




あ、そのがいるから?



「あれ?ニノちゃん、子持ち?」

「んなわけないだろ!
妹だよ。ね?その」



俺がそう言ったらそのは
こくん、と頷いた。


相葉は瞳を輝かせて
そのを見つめていた。


「か、かわい~
抱っこしてもいい!?」

「いいよ、はい」

「わぁぁぁぁ、ニノちゃんそっくり~!」



そのはきゃっきゃと笑う。


…幸せそうな顔。



こっちまで嬉しくなった。



「雅紀~!ご飯出来たわよー」

「はーい!今行く!

じゃ、ニノちゃん、そのちゃん、また!」

「ほら、その」

「ばいばーい」



相葉は優しく笑って、
俺の頬にキスをした。


顔が赤くなるのがわかった。



「その、帰ろっか?」

「…にぃに、顔赤いよ?
お熱あるの~?」

「いや、ないけど…」



子供って、察するの早い。



「にぃに、あのお兄ちゃん
好きなの?」


本当のことを言われて
動揺してしまった。


「その、あのお兄ちゃんなら
一緒に暮らしたいなぁ……」

「いいの?」

「うん。」



…そのはまだちっちゃいもんな。


きっと、今はいいって言ってくれるけど、
大人になったら反対されるのかな…


あ、明日は生徒会の準備があるんだった。


プリントまとめないと…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ