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恋空予報

第8章 生徒会

相葉side



「ゆう、もう寝ないとだめ!」

「えー?なんで?」



俺、今弟に遊ばれてます。

…腰、痛い。



「ほら、明日も保育園でしょ?
早く寝て早く起きないと遅刻しちゃうよ?」

「兄ちゃんみたいに
ばかじゃないから起きられるよ」



…俺、弟に嫌われてんの?


ゆうは俺の背中から降りて
明日の準備を始めた。


カバンからひらっと紙切れが落ちた。



「ゆう、これ落ちー「見んなよ!絶対見んなよ!?」



そんなに顔赤くして、必死にして、
この紙切れ、大切なものなのかな?


ゆうは俺の手から紙切れを奪い取った。


「ゆう、それなーに?
兄ちゃんに教えて?」

「は?嫌だし…
絶対ばかにするもん…」



…?


人に見られたくないもの?


まさか、0点のテスト!?


って、保育園児にテストはないか。



俺がゆうの準備を手伝ってたら、
ニノちゃんからメールが来た。


『こんばんは。
潤くんからアドレス聞いたからLINEしてみました。
明日のことなんだけど、夕方空いてる?
空いてなかったらいいよ。無理しないでね』



…これって…デートのお誘い、的な?


俺がにやにやしてたら、ゆうが
「なにしてんの?」だって。


「んー?ゆうには秘密ー」

「なんでだよ!教えろよ~」

「ゆうがさっきの紙切れを
俺に見せてくれたらいいよ」



ちょっと大人げないかな、って
思ったけど、ゆうははいって紙切れを渡した。


それは、日記だった。


…ふーん、日記見られたくないって、
俺の弟はかわいいな。なんて思ってしまった。



…毎日、そのちゃんが出てくる。


これって…ニノちゃんの妹?

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