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恋空予報

第8章 生徒会

二宮side


「あ、おばさんありがとうございました」

「いえいえ、そのちゃんいい子で。
和也くん、これ作ったの。
おすそわけよ。どうぞ」

「あ、ありがとうございます
おやすみなさい」

「おやすみ」



おばさんは笑顔で手を振ってくれた。

そのも笑顔で手を振り反した。


…豚の角煮。

おばさんすげぇな。



「その、手洗いうがいしておいでー」

「はぁい」



そのの後ろ姿を見て、
なんか成長したなって感じた。


…来年は一年生だもんな。



そりゃあ、成長するわ。



「にぃに、そのお手伝いする~」

「ほんと?じゃあそこのお皿とって」


そのは最近、手伝いをしてくれる。


…女の子だもんな。


将来有望だよ。


喘息なんてなかったら…




「にぃに、あーん」

「ん、あーん」


そのは美味しい?って首を傾げる。


美味しいよって言うと
嬉しそうにきゃっきゃと笑う。


…明日は保育園あったよな。



「その、明日の準備しよっか」

「はーい」


そのの髪の毛を拭いて乾かして、
明日の準備して寝かせて。


あとは自分の時間。


…課題かな。


あ、潤くんに借りてるCD返さなきゃ。

その前に、もう一回聴いておこうかな。


「あ、もしもし?潤くん、俺だけど…」

「オレオレ詐欺?笑」

「違うよ。借りてたCDさ、
明日返すね、それだけー」


そしたら潤くんが相葉は?だって。


話変えるの早いよ。



「なんで相葉?」

「いや、連絡とってんの?」

「んーん、とってないけど…
てかアドレス知らない。」


潤くんはふぅんって言って、
おやすみ、だって。


…?なにがしたかったの?



相葉のアドレスなんて知らないよ。


明日、聞いてみよーかな。


そんなこと思ってたら潤くんからLINEがきて
相葉のアドレスを教えてくれた。


…櫻井から聞いたんかな。


…連絡してみる?

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