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黒猫ニーノと相葉さん。

第8章 青い『×』のサイン。

☆相葉Side☆



「俺が手伝うよ」

ニーノを呼んだんだけど
何故か翔ちゃんが手伝いに来てくれて。


「お客様なんだから座ってていいのに。」

「いや、そーゆー訳にはいかないよー。
んで、何すればいいの?」



鶏団子をスプーン2つで丸くして土鍋に落として。
って頼んだ。




「翔ちゃん…。」




「ごめん、全然出来ねーわ…。
新野くん!Help!」




翔ちゃんに料理のセンスは皆無らしい。
なんでも器用にそつなくこなすように見えるけど
人ってみかけによらないんだね。


翔ちゃんと交代して
ニーノが俺の隣りに立つ。

うん、やっぱりこれがしっくりくる。



「お!上手、上手♪」

「へへっ。」


あっ。ニーノが笑った。


もしかしたら
俺のこと、怖くなっちゃったかなとか
嫌いになっちゃったかなとか
いろんな不安を巡らせながら
今日一日仕事をしてた。
だから
ドキドキしながら玄関のドアを開けて
駆け寄って抱きついてきてくれたのには
ホントに救われたんだ。

こうやって並んで料理してるだけだって幸せ。
笑顔を見せてくれたらもっと幸せ。



「お二人さーん、俺の存在、忘れてない?」



翔ちゃんが
ニヤニヤしながらこちらを見てた。

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