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黒猫ニーノと相葉さん。

第8章 青い『×』のサイン。

「潤さんも翔ちゃんのことが好きだったって
なんでわかったの?」


うつらうつらしてるニーノを膝枕しながら
ふと疑問に思ったことを投げかけてみた。


「ありがちだけど
共通の友達から聞いたんだよ。
『潤は翔くんのことが好きだった。実はずっと相談受けてた』って。

怖くて言えない、って潤は言ってたんだってさ。
俺も同じだけどね。」


…だからか。


「もし生きてるうちに伝えられたら
今度は雅紀たちと同じ悩みにぶち当たってただろうな」



きっと翔ちゃんは
俺とニーノに潤くんとのことを重ねてるんだろうね。
だからこそ
後悔して欲しくない、
って思ってるんだろう。



「そういえばさ
雅紀たちっていつから一緒に暮らしてるの?」



ニーノと出会ったのは一年前。
もちろんその頃から一緒に暮らしてるんだけど
ニーノが人間になってからは…


ふと、カレンダーを見ると

「あれ?」

「ん?どうした?」


今週の土曜日と日曜日の間に
青いペンで大きな×印が書いてある。

「あの×印、なんだろ?
ニーノが書いたのかな?」


「あー。小学校の時、俺もやったわ。」

「小学校の時?」

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