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黒猫ニーノと相葉さん。

第8章 青い『×』のサイン。

「つーか、腹減った!」

大野さんが
ニーノの横にドカッと座って手足を投げ出した。

「翔ちゃんも夕飯まだだよね?
ちょっと待っててくれる?」





有り合わせの材料でチャーハンとスープ、前に手作りして冷凍にしておいた餃子を焼いてテーブルに出した。


「こんな物しかないですけど…
大野さんも、翔ちゃんも、良かったらどうぞ。」


「「美味そー!いただきます!」」

二人の声が揃った。

「ニーノはこっちだよ。
熱いから気を付けてね?」

病み上がりのニーノには
薄味の玉子がゆ。


「美味しい…。相葉さんの愛の味だ。」


ニーノがフワッと微笑んだ。




「で、何から話す?」

大野さんがチャーハンを口に含みながら
話し始めた。



聞きたいことは山程ある。



「あなたは一体何者なんですか?」

翔ちゃんが切り出した。



「さっきも言った通り。
オイラは月神だよ。
月に居る神様。
月神は何体も居るの。オイラはね、御猫様担当。」


「ニーノを人間にしたのは、あなたなんですか?」

「そうだよ?」

「…どうして?」


大野さんはスプーンを置いて
俺の顔をジッと見つめた。

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