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黒猫ニーノと相葉さん。

第1章 月神様にお願い。

ー チン♪ ー


ホットミルクが出来上がった。


「ニーノ。出来たよ」

マグカップをテーブルに置いて
いつものようにソファーを背にしてラグの上に座り
ニーノに手招きする

巻き付けたブランケットを気にしながら
ニーノがトコトコこちらへやって来ると


「ちょ…、そこ?」

ニーノが座ったのは俺の膝の上。


「いつもここだよ?」

「いや、そうだけど、」



さすがにちょっと重たいし
何より
男同士で抱っことか恥ずかしいよ…

だけどそんなこと言えなくて
ホットミルクをフーフーしながら飲むニーノの姿を
不思議な感覚で見ていた



黒猫なのに
人間になったら肌が真っ白なんだな。
髪は黒髪だけど。


目をぱちくりするとことか
唇をキュッって結んだり
ツンと尖らせたりするとことか

『相葉さん』
って俺を呼ぶ声とか

鼻をスリスリしたときの表情とか


なんか
なんか可愛いな…。




ー ピピピッ♪ ー




湯船にお湯が張れたことを知らせるアラームが鳴った


「身体、ちゃんと温めた方がいいから、お風呂入りな?」




「相葉さんが入ってるのは毎日見てたけど
お風呂の入り方まではわかんない…。」



これはもしや
俺が入れてやるパターンですかそうですか…。

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